赤ちゃん向けの衛生用品といえば、おむつ・お尻拭きのほか、ボディソープ、シャンプー、乳液、爪切り、綿棒、などが代表的なものとして販売されています。
おむつ・お尻拭きは、おそらく大半の方が出産前から迷わず用意するでしょう(一部の方は布おむつやコットンを使ったりしますが、そこはお好みで)。
一方でボディソープ以下の衛生用品は、どこまで出産前に用意しておくか、そもそもどれほど必要なのか迷いやすいところ。そこで今回はこれらの衛生用品を、
- 『必要』:出産前に買っておくと安心
- 『やや必要』:出産後に判断でOK
- 『お好みで』:なくても良い
の3つに分類した上で、選び方のポイントなどをお伝えしていきます。
●ボディソープ:『必要』
新生児は肌荒れしやすいので、刺激が少ないベビー専用品を買っておいたほうが無難です。片手で赤ちゃんを支えながらでも片手で泡が出せるポンプ式のものが便利です。
また、せっかくなので最初のボディソープはラベンダーやカモミールなど、香りの良いものを選んでみるのもおすすめです。リラックスした素敵な沐浴時間を過ごせますよ。
●シャンプー:『お好みで』
生まれつきかなり毛量が多い赤ちゃんでない限り、シャンプーは使わなくて大丈夫です。毛量が増えてきしみや絡まりが気になり始めたら検討しましょう。私の息子は短髪なこともあり、2歳半でいまだボディソープで全身洗っています。
●乳液:『必要』
保湿はとても必要です。ですが高価で高保湿な乳液でなくても、一般的なベビーローションを用意しておけば大丈夫。理由は今からお話しします。
まず、赤ちゃんのお肌の保湿は単なる美容のためではなく、将来の食物アレルギーの予防などの目的があります。荒れた皮膚から食物がしみてしまうと食物アレルギーを発症しやすくなるのです。なので毎日全身をたっぷり保湿してケアしてあげることが大切。これは病院での沐浴指導などでも教わります。
ただ、実際に皮膚のただれや湿疹が現れたときには、小児科で保湿剤や痒み止めを処方してもらえばたいていの症状はきれいに治ります。多くの自治体で小児医療費は無料なので、お金を全くかけることなく良質なお薬をもらえるのです。定期健診で受診するついでにお薬をもらっておけば手間もかかりません。そういうわけで、高価な乳液に頼らなくても大丈夫なのです。
なお私たちの親の世代では赤ちゃんの保湿に馴染みがない人が多いため、「そんなに塗ったら湿疹がよけいひどくなるんじゃない?」と心配されることも。ですがこれが現代小児医療のスタンダードなので、自信をもってたっぷり保湿してあげましょう。
●爪切り:『必要』
新生児の爪はあっという間に伸びます。そして手足の動きや感覚が未発達なため、とんでもなく強い力で自分の顔を引っ掻いたりもします。退院直後から切り始める必要があるので、事前用意しておくと安心です。でも万が一忘れてしまっていても、ドラッグストアなどで買えます。赤ちゃんの爪はとても薄いので、はさみタイプのもので簡単に切れますよ。
●綿棒:『やや必要』
沐浴後にへその緒がじゅくじゅくと湿らないよう軽く水気を取るのに使ったり、鼻や耳の穴のケアをするときに便利です(ただし穴の入り口をぬぐう程度に。奥まで入れるのは危険です)。
大人の綿棒は大きすぎて赤ちゃんの耳や鼻には入りません。うちの子どもは今2歳半ですが、いまだに大人サイズでは入りません。
我が家では退院後しばらくしてから耳垢のベタつきが気になってきたのでドラッグストアで買いました。1箱200本くらい入っているので、3~4日に1本のペースで使っても2年もちます。
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